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2008年03月19日

家出少年記①

sakura_1.jpg

卒業シーズンがやってきた。


この時期になると思い出す。
9年前のあの日を・・・。

9年前、
僕は家出をした。

学校、センコー、クラスメイト、進路、
僕の周りを取巻くすべてに嫌気がさしていた。


今考えると、幼い、弱い、視野狭い。
だけど、あの時の僕には現実から逃げ出すしか術がなかった。

朝5時起床。


真っ暗な居間。
ばれないようにマメ電球だけをつける。


テーブルの醤油さしの前に、
「旅にでます」とだけ手紙に書き残し、家を出た。

お年玉の3万を握り締め、
親父がマウンテンバイクと間違えて買ってきた、
緑の塗装が剥げ落ちたママチャリに乗って。

もちろん、 行き先なんか決まっちゃいない。


ただ、ただ、自転車で走り続けてみたかった。

近くのコンビニの前、
ずらりと並んだ自販機で、
カロリーメイトとポカリススウェットを購入。

残金2万9千円とちょっと。

戻る場所もない。
ただ、前に進むしかない、


自分がつくりだした現実に、
僕の胸の内には妙な期待感があふれていた。

だけど、
その時の僕はまだ知らなかった。


この旅が、
まさかあんな結末を迎えるなんて。


                 
つづく

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